今回は、東京都と東京都特別区の福祉職の過去問(地上/大卒程度)について、入手方法や活用法を取り上げます。
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東京都、東京都特別区(福祉職)の過去問公開状況
東京都1類B(福祉A)は、教養試験は択一式ですが、専門試験は記述式(2題中1題選択解答)です。また、東京都特別区1類(福祉)も、教養試験は択一式ですが、専門試験は記述式、語群選択式等(6題中4題選択解答)です。
東京都や東京都特別区では、それぞれ東京都と特別区人事委員会の公式サイトで、直近3年分の過去問を、著作権等の事情がある場合を除き、試験問題を公開しています。志望者の方は、最低でもこれは取り組んでおきましょう。
東京都特別区(福祉職)なら過去問20年分が入手可能
東京都特別区の場合、飯田橋にある東京区政会館で、「特別区職員採用試験問題」の閲覧・コピーが可能です。各区役所では閲覧だけですが、東京区政会館なら、最大20年以上の過去問をコピーすることができます。
過去問のコピーは有償です。両替は行っておらず、5千円札、1万円札は使えません。また、春先(2~4月)は混雑する時期ですし、順番待ちの時もあります。20年分は相当な量ですし、お金を多めに持参し、マイバッグも用意しましょう。
特別区・福祉は、過去問20年だけでも効果的
福祉職なら、東京都特別区の専門試験の過去問は、びっくりするくらい、何度も何度も同じ分野から、似たような問題が出ていることに気づくはずです。特別区の福祉職なら、過去問20年分を勉強するだけでも、かなりの割合で点数が取れるはずです。
特別区の過去問を手に入れたら、同じ項目ごとに整理していくのも良いと思います。何度も出ている問題や、頻出項目が、すぐに分かると思います。こうした頻出項目から優先度をつけて、どんどん問題を解いていきましょう。
自治体の過去問の公開は、解説・解答がついてないことが一般的です。特別区の福祉職でも、遅くとも4~5ヶ月前には過去問20年分を入手し、社会福祉士の教材も活用しつつ、問題ごとの解答を検討し、問題を読んだら解答のポイントがスラスラ書き出せるまで、繰り返し勉強しましょう。
特別区の福祉職でも、過去問だけをやれば良いとまでは言いません。頻出項目を中心に、社会福祉士の教材も活用すべきと思います。ただし、特別区の福祉職であれば、過去問20年分を、自分で調べた解答とセットで徹底的に叩き込むだけでも、かなりの実力がつくと思います。
東京都、特別区の福祉職の試験勉強は?
東京都や東京都特別区の福祉職でも、教養試験(基礎能力試験)は択一式が一般的で、他の区分(職種)と共通の試験内容が一般的です。
このため、教養対策に関しては、福祉職の場合でも、大卒公務員の教養試験(基礎能力試験)で取り上げた参考書がそのまま通用します。
一方、専門試験は、区分ごとに異なる試験内容が課される試験です。福祉職の場合、東京都や特別区でも、社会福祉士国家試験の試験勉強が、そのまま通用します。以下の記事を参考にしてください。
- どんな参考書・過去問が公務員福祉職で使えるかについては、地方公務員福祉職の参考書
- どの科目のどの項目を勉強すべきかについては、地方公務員福祉職の専門科目