保育士採用試験の参考書

今回は、保育士採用試験の参考書や問題集を紹介します。ここでは、全ての地方自治体に対して、大卒・短大卒・高卒すべての方に対応しますが、一般的な公立保育園での勤務を前提とした、公務員(地方公務員)としての保育士採用試験を対象にします。

また、保育士採用試験(公務員試験)の試験範囲は、保育士試験(保育士の資格取得のための国家試験)に準じることが一般的です。今回紹介する教材には、保育士試験向けの本も含まれますが、あくまでも、保育士採用試験向けに使える教材を取り上げていきます。

今回の記事は、1人1人の異なる学習経験に応じて、さまざまな参考書を取り上げます。ここで取り上げた、全ての参考書や問題集をこなす必要はありません。各自の学習経験や学習段階を踏まえて、適切な参考書を選びましょう。

ご自身が保育士試験で使用経験がある教材を活用しつつ、足りない部分や学び直す必要がある部分、あるいは、更新すべき内容があれば、今回取り上げた中から、必要と感じた教材を追加するスタンスで良いと思います。

なお今回は、全部ではありませんが、大半の教材が、新年度版を毎年出しています。法改正や統計データ、時事的な最新動向などを踏まえて、毎年改訂する教材が多く、購入の際も、なるべく最新年度版をおすすめします。

(以下のリンクは、それぞれの名称によるアマゾン(Amazon.co.jp)の検索結果ページを含みます)

【結論】保育士採用試験の参考書はどれが良いか

今回の記事はとても長いので、まず先に、どの参考書・問題集が良いのか、一通りまとめておきます。それぞれの教材について、どんな教材なのか、後ほど詳しく説明しますが、結論だけ知りたい方は、後の部分は飛ばしてもかまいません。

教養・専門の必須教材(メイン教材)

まず、以下の通り、試験勉強の最初から採用試験直前まで、一貫して使い続ける、メイン用途の教材を3つ紹介します。

これらはすべて、重要事項のまとめと、基本から本試験レベルの問題まで掲載された、試験勉強の初めから使える、参考書兼問題集です。ご自身に合うものを選んで、教養・専門対策それぞれについて、どれか必ず1つは勉強すべき教材です。

1.本試験まで半年以上ある方や、どれにすべきか迷った方は、「TAC スイスイわかる保育士採用 問題集」シリーズの2冊(「スイスイわかる保育士採用 教養試験問題集 TAC」と「スイスイわかる保育士採用 専門試験問題集 TAC」)を揃える。

2.専門試験は幅広く学習する必要が無く、標準的な範囲で良ければ、「保育士採用試験 重要ポイント+問題集 成美堂出版」に替える(教養試験については、本書は非掲載なので、他の教材を使う)。

3.本試験まで数か月も無いなど、時間的な余裕が無い方、教養・専門を1冊で済ませたい方、採用試験の再挑戦組の方、保育士・幼稚園教諭を併願する方は、「保育士・幼稚園教諭 採用試験問題集 実務教育出版」に替える。

専門試験の学び直し(要点整理型参考書)

保育士採用試験の専門試験で課される、保育士試験の内容を忘れている方は、一問一答だけでなく、重要事項のまとめも掲載されている「ユーキャンの保育士 これだけ!一問一答&要点まとめ」で、該当箇所の学び直しをおすすめします。

本書は、全ての保育士採用試験の受験生に必要なものではありません。しかし、保育士試験の内容を忘れている方は、本書を追加して、全てを学習する必要もありませんが、抜け落ちている項目だけでも、ピンポイントで知識の補充を行うのに最適です。

面接と論作文対策

1.「保育士・幼稚園教諭採用試験 面接試験攻略法 つちや書店」は、論作文対策は他の教材を使うべきですが、面接対策については、保育士でも幼稚園教諭でも、公立と私立の併願受験を考えている方には、面接だけなら、これ1冊で十分です。

2.「保育士・幼稚園教諭 論作文・面接対策ブック 実務教育出版」も、幼稚園教諭との併願に対応しています。個別の課題学習など、面接も論作文も、両方ともしっかり勉強したい方は、本書に替えることがおすすめですし、これ1冊だけで十分です。

3.上記で紹介した「保育士採用試験 重要ポイント+問題集 成美堂出版」にも、20ページほどの論作文対策があります。論作文試験が2次試験に課される自治体で、今まで何もやってこなかった方が、直前期に最低限の対策はやっておきたいという方なら、これでも良いかもしれません。

ここまで、今回取り上げる教材を、先に一通り説明しました。ここからは、これらの教材1つ1つについて、どんな教材で、どんな受験生の方におすすめできるのか、もっと詳しく説明していきます。

TAC スイスイわかる保育士採用 問題集

「TAC スイスイわかる保育士採用 問題集」シリーズ(「スイスイわかる保育士採用 教養試験問題集 TAC」と「スイスイわかる保育士採用 専門試験問題集 TAC」の2分冊。A5判で二色刷り)は、教養・専門それぞれをこれ1冊で、基礎から本試験まで学べる、本格的な参考書兼問題集です。

本シリーズは、2冊合わせて700ページの分量があり、本試験まで半年以上の学習期間があれば、真っ先におすすめできる定番教材といえます(その一方、本試験まで数か月も時間が無いなど、時間的な余裕が無い方には、後で他の教材を紹介します)。

この2分冊のうち、「スイスイわかる保育士採用 教養試験問題集 TAC」の一般知能(文章理解、数的推理、判断推理、資料解釈)は、基本問題→練習問題→予想問題で構成されており、学習経験ゼロの初学者でも、基礎から本試験レベルまで、順序良く段階的に練習できます。

また、「スイスイわかる保育士採用 教養試験問題集 TAC」の一般知識と「スイスイわかる保育士採用 専門試験問題集 TAC」は、科目ごとに、重要事項をまとめた「Check!!重要事項」と、「予想問題」で構成されています。こちらも、全く初めて学ぶ方でも、本試験問題を解くのに必要な重要事項を、無理なく習得することができます。

さらに、教養試験のほうは3回分、専門試験のほうは2回分の模擬試験を掲載しています(詳しい解答・解説付き)。これで、発見した弱点の反復学習に、つなぐことができます。

特に、「スイスイわかる保育士採用 専門試験問題集 TAC」のほうは、保育士試験と重なる専門科目(「保育原理、教育原理、社会的養護、子ども家庭福祉、社会福祉、保育の心理学、子どもの保健、子どもの食と栄養、保育実習理論」)はもちろんですが、自治体によっては課されることもある「子育て家庭支援論、保育内容、乳児保育、障害児保育」の各科目も収録しており、志望先の自治体に応じた学習が可能です。

もちろん、志望先(併願先も含む)の自治体の受験案内(募集要項)で、出題科目を明記していれば、それ以外の科目を無理に勉強する必要はありません。

その一方、出題科目を明記していない(分からない)自治体の場合は、時間的な余裕があり、本試験まで半年以上あれば、念のためなるべく幅広い科目を学習して良いと思います。本シリーズは2冊とも、半年以上あれば、十分にこなすことが可能です。

スイスイわかる保育士採用 専門試験問題集 TAC」のほうは、保育士資格を目指して学習中の方や、資格取得後それなりに時間が経った方も含め、学習段階や学習経験が1人1人異なる、あらゆる公務員保育士の受験生におすすめすることができます。

本書は、必ず2冊セットで勉強する必要はありません。教養・専門のどちらかが合わなかった場合は、一方を他の教材に切り替えても構いません。時間的な余裕が無い方や、最低限の学習で良い場合は、専門を後に紹介する教材に替えても良いと思います。

本シリーズは、「スイスイわかる保育士採用 教養試験問題集 TAC」「スイスイわかる保育士採用 専門試験問題集 TAC」とも、全くの初学者でも、本試験まで試験範囲を幅広く、じっくりと時間をかけて勉強できる、非常に優れた参考書兼問題集としておすすめです。

保育士採用試験 重要ポイント+問題集 成美堂出版

保育士採用試験 重要ポイント+問題集 成美堂出版」は、教養試験は非対応ですが、専門試験対策が中心で、論作文対策も加えられた参考書兼問題集です。A5判で230ページ程度によくまとまった教材です。

本書は、専門試験の科目ごとに、重要項目をまとめた「厳選ポイント」と、予想問題で構成されています。二色刷りで赤シートが付属しており、重要事項の暗記に活用できます。教養試験は他の教材が必要ですが、専門試験における人気教材といえます。

保育士採用試験 重要ポイント+問題集 成美堂出版」は、収録科目は「保育原理、教育原理、社会福祉、子ども家庭福祉、社会的養護、保育の心理学、子どもの保健、子どもの食と栄養」の8科目です。

ここで、志望先(併願先も含む)の自治体の受験案内(募集要項)が、出題科目を明記しており、上記8科目以外に他の科目(保育実習理論、子育て家庭支援論、保育内容、乳児保育、障害児保育など)を課していない場合は、本書でも対応できます。

その一方、出題科目を明記していない(分からない)自治体なら、幅広く勉強しておく必要もあると思いますが、出題科目を明記していて、該当する科目しか出さない自治体であれば、「保育士採用試験 重要ポイント+問題集 成美堂出版」を使うのも十分にありだと思います。

この教材も、現在保育士試験に向けて勉強中の方や、資格取得後それなりに時間が経った方でも使えますし、公務員保育士の受験生なら、どんな方にもおすすめできます。基礎から本試験まで、専門試験の標準的な試験勉強は、これ1冊で済ませられます。

なお本書は、20ページ弱ほど、論作文試験対策に使われています。できれば後で取り上げる別の参考書をおすすめしますが、本試験まで時間が無い方なら、本書のこの部分でも、最低限の論作文対策はできると思います。

専門試験対策は、先に紹介した「スイスイわかる保育士採用 専門試験問題集 TAC」を使うつもりなら、本書は不要です。ただし、専門試験を幅広く勉強する必要が無い場合であれば、こちらの教材に替えても構いません。どちらか1冊で十分です。

こちらの教材であれば、専門試験の科目数は少なくなりますが、半年以上の試験勉強が取れないという方でも、たとえ完璧ではなくても、最低限これだけはやるべき内容は、一通りは勉強することができます。

保育士採用試験 重要ポイント+問題集 成美堂出版」は、教養試験は非対応ですが、専門試験は標準的な試験勉強で済ませたいという方には、他の教材から乗り換えて1冊で済ませることができる、十分におすすめの良書です。

保育士・幼稚園教諭 採用試験問題集 実務教育出版

保育士・幼稚園教諭 採用試験問題集 実務教育出版」は、公立の保育園・幼稚園・認定子ども園など、保育士・幼稚園教諭の有資格者(取得見込み者を含む)に幅広く対応できる、即戦力型の参考書兼問題集です。

本書は、A5判・約460ページの分量で、二色刷りで見やすく、教養試験と専門試験を1冊で済ませることができる、強力な人気教材です。本書の1番の強みは、保育士と幼稚園教諭を併願したり、ダブル資格者の採用枠に対応できることです。

保育士・幼稚園教諭 採用試験問題集 実務教育出版」は、教養試験では各科目の頻出問題を一通り掲載し、専門試験では科目ごとに重要ポイントのまとめと頻出問題で構成されています。解答・解説は実に簡潔で、何度でも反復学習しやすい教材です。

専門試験は、保育士専門試験として「社会福祉、子ども家庭福祉、保育の心理学、保育原理、保育内容、子どもの保健」の6科目、幼稚園教諭専門試験として「発達心理、教育学、保育原理、保育内容、法規」の5科目、合計11科目を掲載しています。

本書は、保育士と幼稚園教諭の、それぞれの採用試験の併願に特化した教材といえます。どちらかといえば、これらの資格を目指して現在学習中の方よりも、既に資格を取った方で、その学習経験を通じて、基礎知識に自信がある方に向いています。

保育士・幼稚園教諭 採用試験問題集 実務教育出版」は、保育士の採用試験だけを考えると、掲載科目は6科目にとどまっており、最低限の学習内容といえます。ただし、幼稚園教諭との併願や、ダブル資格者の採用枠を受験する方であれば、本書1冊だけでも、本試験まで対応することが可能です。

また、本書の問題はやや難しめで、解説は簡潔です。保育士資格未取得の方や公務員試験が初めての方はきついかもしれませんが、保育士資格を取得済みの方や、公務員試験の再挑戦組であれば、教養・専門を1冊で、問題演習中心で何度でも繰り返すのには、最適な教材といえます。

また、「保育士・幼稚園教諭 採用試験問題集 実務教育出版」は、今回紹介する中で、最も短期間でこなすこともできる教材です。シンプルで簡潔な記述ですが、保育士採用試験まで数か月も無いなど、時間的な余裕が無い方が、教養・専門の最低限の学習は済ませたい方にも、使ってみる価値はあるといえる教材です。

ユーキャンの保育士 これだけ!一問一答&要点まとめ

保育士試験(資格取得の国家試験)の内容を忘れている方には、「ユーキャンの保育士 これだけ!一問一答&要点まとめ」をおすすめします。新書判で約320ページという携行しやすいコンパクトサイズながら、重要項目は漏らさずカバーしています。

本書は見開き2ページで左が一問一答、右が解答・解説となっており、二色刷りで付属の赤シートを使って、必要な個所だけでも、サッと確認できます。一問一答だけでなく、とても有益な、重要項目のまとめページも多数掲載され、情報漏れがありません。

ユーキャンの保育士 これだけ!一問一答&要点まとめ」は、トレーニングテストの短文事例問題や、保育士試験の学習ポイントも掲載しています。これらは、保育士試験向けであり、ガッツリこなす必要はありません。時間的な余裕がある方が、軽く参考程度に読むとよいでしょう。

本書は、あくまでも保育士試験(資格取得の国家試験)向けであって、保育士採用試験(公務員試験)の教材ではありません。公務員試験向けに、保育士試験のインプット型教材を全てやるのは非効率ですし、全部やるのは、時間的な余裕も無いでしょう。

それでも、保育士採用試験と保育士試験は、試験範囲の大部分が重なっています。保育士試験の内容を忘れた方は、「ユーキャンの保育士 これだけ!一問一答&要点まとめ」を絶対全部やる必要は無いですが、時間を掛け過ぎず、忘れている箇所だけでも、ピンポイントで再学習する使い方もおすすめです。

本書は、試験内容の学び直しに使うための、あくまでも入門書・導入本です。この参考書を使うかどうかに関係なく、先に挙げてきた参考書兼問題集の中から、教養・専門それぞれ何か1つは、メインの教材として、必ず取り組んでください。

ユーキャンの保育士 これだけ!一問一答&要点まとめ」は、絶対に必要な教材ではありません。しかし、保育士試験からだいぶ時間が経っている方など、試験内容を忘れている(自信が無い)方には、試験内容を学び直すのに、十分おすすめの良書です。

保育士・幼稚園教諭採用試験 面接試験攻略法 つちや書店

保育士・幼稚園教諭採用試験 面接試験攻略法 つちや書店」は、保育士と幼稚園教諭の面接試験に対応し、公立保育園(公務員試験)だけでなく、民間(私立)保育園の採用試験にも対応します。幅広く併願を考えている方も、これ1冊で大丈夫です。

本書は、保育園・保育士と幼稚園・幼稚園教諭、公立と民間の施設の違いや、認定こども園、採用の流れなど、保育士や幼稚園教諭を目指すにあたっての疑問に答える基礎知識の章を設けた上で、さまざまな面接試験に対応する参考書となっています。

保育士・幼稚園教諭採用試験 面接試験攻略法 つちや書店」は、面接カード・エントリーシートの書き方、身だしなみ・基本的なマナーや言葉遣い、セルフチェックといった基本的な事柄も解説。個人面接(個別面接)以外にも、集団面接や集団討論の流れと攻略ポイントも説明しています。

当然ながら本書のメインは、実際の面接でよく聞かれる質問と回答を掲載した想定問答集の部分です。志望動機、自己PR、保育の知識や技術、保護者への対応など、40近い質問ごとに、NG回答と改善点→OK回答と評価ポイントを説明しています。

保育士・幼稚園教諭採用試験 面接試験攻略法 つちや書店」は、最後に論作文の章もあり、原稿用紙の使い方や構成の組み立て方、言葉づかいや表現など、基本的なマナーやルールを解説しています。実践的な個別の課題や答案例は非掲載ですが、最低限の知識のチェックだけなら本書のみでも可能です。

本書は、論作文に関しては、本書では物足りない(後に紹介する参考書に替えることをおすすめします)と思います。ただ、面接試験だけを考えれば、他の参考書は不要ですし、これ1冊で一通りの面接対策ができる、優れた参考書としておすすめです。

保育士・幼稚園教諭採用試験 面接試験攻略法 つちや書店」がおすすめなのは、保育士でも、幼稚園教諭でも、公立と私立の併願受験を考えている方の面接対策といえます。それ以外の方は、後に紹介する参考書に替えて良いかなと思います。

保育士・幼稚園教諭 論作文・面接対策ブック 実務教育出版

保育士・幼稚園教諭 論作文・面接対策ブック 実務教育出版」は、保育士だけでなく、幼稚園教諭の採用試験対策にも対応しています。さらに、論作文と面接の本格的な対策を、1冊でしっかり取り組むことができる、人気の参考書です。

本書は、論作文については、原稿用紙の使い方や言葉づかい、内容の組み立て方など、論作文の一般的な書き方を説明した上で、実際の各課題に対する組み立て方と合格答案を掲載しています。1つ1つの個別な出題例に対する、実践的な学習が可能です。

保育士・幼稚園教諭 論作文・面接対策ブック 実務教育出版」では、面接については、個別面接はもちろん、それ以外の面接形式も取り上げつつ、どこを見られているか、よく聞かれる質問と求められる姿勢、基本的なマナーについて解説しており、一通りの面接対策を理解することができます。

さらに本書では、志望動機やこれまでの体験、自分のよいところ悪いところ(長所・短所)など、論作文および面接で問われやすい定番のテーマや、保育所・保育士や幼稚園・幼稚園教諭に関わる社会問題や専門知識について、重要事項をまとめています。

実務教育出版の保育士採用試験の教材に言えることですが、本書も内容的には少し専門的で、難しく感じる記述もあると思います。それでも「保育士・幼稚園教諭 論作文・面接対策ブック 実務教育出版」が根強い人気なのは、保育士と幼稚園教諭の併願やダブル資格者の採用枠に対応できることだと思います。

本書は、時間が無い方でも、試験直前にサッと読み通して、試験の概要を把握するだけでも可能です。その一方、本書は結構な分量ですし、本試験まで時間がある方なら、2次試験前ではなく、試験勉強の初めから、少しづつでも着手をおすすめします。

保育士・幼稚園教諭 論作文・面接対策ブック 実務教育出版」は、論作文と面接を同時に1冊だけで、しっかりと理解しておきたい方におすすめです。本書があれば、論作文も面接も、他の参考書は不要です。

「保育士採用試験 重要ポイント+問題集 成美堂出版」の論作文対策

論作文試験が2次試験に課される自治体で、それまで何もやってこなかった方が、最低限の対策だけでもやっておきたいという方には、この記事の上のほうで紹介した、「保育士採用試験 重要ポイント+問題集 成美堂出版」が向いているかもしれません。

本書は、本来は専門試験対策が中心の教材(教養試験は非掲載)ですが、約230ページの中に、論作文対策も20ページ弱ほど含まれています。もちろん、最初に論作文の書き方や組み立て方、基本的なルールを解説しており、本試験に安心して備えられます。

保育士採用試験 重要ポイント+問題集 成美堂出版」では、論作文の書き方や基本的なルールを理解したら、よく出るテーマの問題ごとに、構成の組み立て方を解説し、模範答案を掲載しています。本書の記述は簡潔ですし、自分なりにより深く、課題に対して検討する必要がありますが、最低限の論作文対策は可能だと思います。