地方公務員(行政事務)の仕事

地方公務員の行政事務は、地方自治体(都道府県、市町村、東京都特別区)において、さまざまな行政施策の企画・立案、予算編成、実際の業務などに関わる仕事(事務処理)を行います。

地方公務員の行政事務に該当する職種(試験区分)の名称は、行政事務、事務、一般事務、一般行政事務など、自治体によって異なります。自治体の中には、経済、国際、法律などの区分を設ける所もあります。

地方公務員(行政事務)における仕事の内容

地方公務員(行政事務)における一般的な仕事の内容は、以下の通りです。

  • 行政文書の作成や処理、ファイリングや整理
  • 窓口業務(各種届出の受理、手続きの処理、証明書類の発行、相談対応、電話対応など)
  • 各自治体が有する施設や設備の管理・運営に関する事務
  • 各自治体が進める事業に関する計画の作成、調査、会議の運営
  • 各種調査の実施、統計資料の作成、データ入力
  • 各自治体が行う行事や催しに関する事務処理
  • 各自治体の取り組みや説明会等の資料作成、広報活動
  • 各自治体が関わる事業や業務について、国や他の自治体、企業や団体等、関係機関や関係者との連絡・調整
  • 会計・経理、人事・労務、総務

地方公務員(行政事務)に必要な能力は何か?

地方公務員(行政事務)は、法律や条例など、さまざまなルール・基準を守ることが重要ですし、文書作成や表計算などの情報処理能力も必要です。これらは、事務系の公務員として、必ず要求される能力だといえます。

また、地方公務員は、調整能力や交渉能力も必要です。上司、同僚、部下といった、組織内だけでなく、地域住民や利害関係者、関係機関など、組織外の人々との円滑なコミュニケーション能力が求められるといえます。

地方公務員は、数年おきの異動が一般的です。どの部署のどんな分野においても、仕事を整理、計画し、優先順序を決めて取り組んだり、基本的なデスクワークに加えて、さまざまな人々とやり取りする能力が必要だといえます。

地方公務員(行政事務)の採用試験

行政事務系区分の採用試験(公務員試験)については、志望先に応じて、以下の記事を参考になさってください。

都道府県、政令市、東京都特別区
大卒程度は地方上級
高卒程度は地方初級・市役所(高卒)
政令市以外の市役所(町村役場も準じます)
大卒程度は市役所(大卒)
高卒程度は地方初級・市役所(高卒)