今回は、臨床心理学を取り上げます。臨床心理学では以下の参考書をおすすめします(以下のリンクは、それぞれの名称によるアマゾン(Amazon.co.jp)の検索結果ページを含みます)。
まず、「よくわかる臨床心理学 ミネルヴァ書房」は詳細な専門科目としての情報は不足していますが、明らかに初学者向けに割り切った内容です。全くの基礎から初めてこの科目に取り組む方にはとても分かりやすく、臨床心理学の基礎固めがきちんとできるテキストとしておすすめできます。
その一方、「臨床心理学キーワード 有斐閣双書」は、認知心理学でもおすすめしたキーワードシリーズの1冊です。こちらも網羅性が高く、該当科目の知識を総整理したり、わからなかった問題の該当箇所を調べたり、記述対策のメインに使うといった利便性に優れた参考書です。
臨床心理学は、「よくわかる臨床心理学 ミネルヴァ書房」を導入本として読んだあと、過去問・問題演習や記述対策を行う中で「臨床心理学キーワード 有斐閣双書」を徹底的に活用する、といった試験勉強がおすすめできます。
さらに、「心理臨床大事典 培風館」は3万円以上する非常に高額な本です。しかし、臨床心理系の大学院入試や国総・家裁の受験生なら持っていてもおかしくない事典ですし、絶対合格を目指すならこの本の内容は理解しておくべき目安になります。
事典とはいえ、臨床心理学の基本から本格的な応用まで相当の分量で詳しく丁寧に書かれた本です。臨床心理学の記述式対策で困ったり、どうしようもなく点が取れないという場合には、補助的な参照用参考書として「心理臨床大事典 培風館」の投入も検討する価値があるといえます。