教員採用試験の勉強計画(3か月)

今回は、教員採用試験を3か月で乗り切る勉強計画を考えていきます。教採の勉強に3か月計画だと、一般的には厳しいと思いますが、合格する方も確実におられます。

教採を3か月で目指す勉強プラン

教採を3か月で勉強するなら、大雑把にいうと、以下の計画になると思います。

  • 1か月目:過去問研究と基礎力養成
  • 2か月目:問題演習
  • 3か月目:過去問演習と総復習

教採まで3か月だと、半年や1年の計画と異なり、参考書でインプットして問題集で確認するという暇は無いと思います。

まずは過去問研究でどんどん解きまくり、自分に足りないところをサッとインプットしたら、問題演習や過去問演習をメインに、知識や解法の補充を行いながら、どんどん問題を解いていきましょう。

今回の記事で取り上げる勉強計画は、当サイトの教員採用試験の参考書で紹介した教材の使用を前提にしています。今回の記事と併せて、参考になさってください。

1か月目:過去問研究と頻出項目攻略

教採の勉強は、いつから始める場合も、まずは過去問研究です。ここでは、出来不出来は気にせず、5年分でも10年分でも良いので、志望先の過去問をとにかく解きまくって、どの科目が出題数が多いか、何度も問われた項目は何かを把握します。

1か月目は、この過去問研究で出題数の多い科目や頻出科目を把握するとともに、こうした科目や項目を優先して、参考書で重要事項のインプットを進めます。その一方、0~2問というマイナー科目は、思い切って捨てる勇気も必要です。

3か月の勉強計画なら、教採で志望先の採用試験で、出るかどうかわからない科目に時間を割く余裕はありません。苦手科目に関しても、何度も出てきた頻出項目に的を絞って、勉強を効率よく進めましょう。

多くの自治体では、専門教養と教職教養の出題数や配点が大きいと思います。優先すべきはこの2つですが、一般教養も重要科目や頻出項目に絞り込んで、効率よく勉強しましょう。

2~3か月目:問題集→過去問演習

2か月目は、問題集で問題演習をしていく中で、つまずいた箇所は参考書を見直します。この時期は、問題演習を徹底して行いつつ、知識や解法が足りない部分は、参考書で補充します。

3か月目は、過去問演習と暗記事項を中心にした総復習です。ここでは、本試験レベルの問題を自力で解き切ることを目標に、過去問10年分を全力でやれるところまでやりましょう。

とにかく、過去問をやりまくっていると、何度も問われる科目や、何度も出てくる項目に気づくと思います。そのうちに、頭の中で勉強すべき事柄が抽出され、解ける問題も増えてくるはずです。

問題を解くうちに、出来なかった問題や分からなかった解き方について、参考書でその都度、知識や解法を勉強し直してください。こうして解く力を蓄積しながら、本試験までは、過去問演習をどんどん進めていきましょう。

面接・論作文の対策

教採まで3か月の勉強計画なら、面接試験や論作文試験の対策も、大学の公務員講座や受験予備校などを利用して、以下の通り、試験勉強の初めから、筆記対策と並行して取り組みましょう。

面接対策に関しては、自己分析は早いうちに行いましょう。また、個別面接、集団討論、場面指導、模擬授業など、志望先が課す内容に応じて、必ず練習する機会を設けましょう。

論作文対策に関しては、教採まで3か月計画なら、月1~2本程度、トータルで本試験まで3~5本程度は、答案練習→添削指導を受ける機会を設けましょう。それと同時に、過去問には必ず目を通し、答案作成前の構成を書き出す練習を行いましょう。