税務職員とは、旧・国家3種の税務区分が平成24年度以降独立して実施されるようになった採用試験です。国税庁の職員として、主に税務署に勤務します。採用試験は地域別(ブロック別)の採用試験として実施されます。
税務職員の試験内容や全体を3としたの試験種目別の配点比率は以下の通りです。*印の試験種目は合否の判定のみを行います。
- 1次試験:基礎能力試験(択一式)2/3、適性試験(択一式)1/3、作文試験*
- 2次試験:人物試験(個別面接、性格検査)*、身体検査*
基礎能力試験(教養試験)は40題で、以下の出題分野と出題数が告知されています。
- 知能分野 20問:文章理解(7)、課題処理(判断推理のことです)(7)、数的処理(数的推理のことです)(4)、資料解釈(2)
- 知識分野 20問:自然科学(5)、人文科学(9)、社会科学(6)
税務職員と国家一般職の高卒/社会人は同日実施ですが、基礎能力試験は区分を問わず共通問題が使われており、全く同じ試験対策が使えます。
実際の科目別出題数は、例年以下の傾向が見られます。
- 知能分野(一般知能)20題:文章理解7(現代文4、英文2、古文1)、判断推理7、数的推理4、資料解釈2
- 知識分野(一般知識)20題:自然科学5(数学、物理、化学、生物、地学が各1)、人文科学9(日本史1、世界史2、地理2、思想・倫理1、国語2、英語1)、社会科学6(政治2、経済2、社会2)
税務職員の試験対策についても、高卒程度公務員の試験勉強で対応できます。一般的な高卒公務員の教材を使えば十分通用します。
高卒程度の公務員試験では、教養試験(基礎能力試験)は区分(職種)を問わず共通の試験内容が一般的です。教養試験対策(高卒)の参考書を一通り知りたい方には、まず先に高卒公務員・教養試験(基礎能力試験)の参考書をおすすめします。
高卒程度公務員で課される作文試験対策についても、高卒公務員の参考書 作文試験で具体的な参考書の使い方を通じて試験対策を取り上げています。傾向と対策については、高卒公務員の作文試験:国家公務員(大学校除く)で触れています。
適性試験は120題15分です。速く正確に事務処理を行う能力についての筆記試験であり、置換・照合・計算・分類などの比較的簡単な問題を限られた時間内に番号順にできるだけ多く解答するスピード検査です。作文試験は1題50分です。