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公務員試験の面接試験のなかには、集団討論を課す試験もあります。今回は、集団討論の形式とポイントを取り上げます。
集団討論の一般的な流れ
集団討論の場合、受験者をあらかじめ指定されたグループごとに課題が提示されるパターンが一般的です。だいたい1つのグループで、5~10人という公務員試験が多く見られます。
集団討論の課題は、事前に通知される場合もあれば、試験当日に提示される場合もあります。当然ですが、前者の場合は、あらかじめ前もって課題に関する背景知識を調べたり、ある程度自分の考えをまとめるといった準備を行っておきましょう。
試験当日、試験官から実際の集団討論の流れについての説明があると思います。
公務員試験によっては、司会・進行役、ホワイトボード(あるいは所定の用紙)に議論をまとめてもらう書記役、タイムキーパーなどの役割分担を行う試験もあります。
役割分担を行う場合も、試験官が指名する場合もあれば、そのグループで話し合って決めなさいと言われる場合もあります。
また、公務員試験によっては、実際の討論に入る前に、課題に対して自分の意見を考える時間が与えられることもあります。
集団討論のポイント
公務員試験においては討論への参加態度は大きなポイントです。しかし単に知識を述べるだけではプラスとはいえません。一般論を述べる場合は、それに自分なりの考えを付け加え、評価を高めましょう。
議論が収束せず、まとまりを欠くとグループ全員のマイナス評価につながります。その一方、本題から議論が逸れそうになった時、本題に戻すような役割を果たすと非常に高い評価を得られます。
集団討論では限られた時間内になんらかの結論に持っていくことが必要です。独自性も大事ですが、それがグループの議論にとって建設的で話の流れに沿った協調性のあるものでなければいけません。
また、「とにかく何か話せばポイントになる」わけでも、「発言が少ないいことを理由に即減点される」というわけでもありません。最も重要なことは、議論の流れのなかで、どれだけ寄与できたかという貢献度だといえます。
よく、「空気を読めない人」という言われ方をするひともいると思います。集団討論は、議論を行うことで、参加者の意見の集約=落とし所を見つける試験です。議論のために議論をするのではありません。こうしたことから、いかに議論を収束させる流れに貢献できるかが最大のポイントだといえます。