公務員試験の勉強は「繰り返し」「解く力」を身につける

公務員試験の勉強では、参考書や問題集は徹底して繰り返すこと、手を動かして「早く」「正確に」解く力を身につけること、自分がどれだけの理解度に達したかを残しておくことが重要です。

公務員試験の勉強も徹底的に繰り返す

特に公務員試験は、初めて学ぶ科目や、初めて見る問題が多く、1回目はとてもしんどく感じますし、難しいなと思うことが多いはずです。そこは辛抱強く続けるとともに、最初は「こういう項目からこういう感じで出題されるんだな」という理解で良いと思います。

公務員試験は科目数が多いと同時に、幅広い出題範囲の中でも頻出項目がハッキリしている科目です(これについては、公務員試験は独学で合格できるかで説明しています)。最初のうちは、あまり難問や細部にこだわらず、まずは一通り試験範囲を俯瞰する気持ちで、完璧な理解よりも一通りこなすことを優先しましょう。

もちろん、初めて学ぶ項目や解けなかった問題は、要点整理や解答・解説部分をしっかりと読み込んだ上で、計算部分や解法などは頭で理解したつもりで終えず、紙に書き出して、解説に頼らず自分の手をしっかり動かして、解くプロセスを再現することが重要です。

こうしてきちんとやっていると、1回目はかなり時間がかかりますし、相当しんどい気持ちになると思います(そうでなかったら、十分に勉強したとはいえないかもしれません)。

しかしこれを2回め、3回め、、、と繰り返していくうちに、公務員試験特有のクセや出題の勘がつかめて来ると思います。そうなればしめたもので、2回め、3回め、、、に段々と費やす時間も少なくなり、労力も感じなくなると思います。

まずは、公務員試験だけにしか無いような独特の出題傾向に慣れましょう。そして、手抜きをせず、解答・解説を読み込んだら、自力で計算したり解法を再現するクセをつけましょう。手を動かすことがなければ、その問題を解く力は身につきません。

「公務員試験では何回繰り返せばいいの?」と言うと、絶対的な答えはありません。私自身(参議院事務局・地方上級合格)は、出題数の多い科目は5回、マイナーな科目は3回を目標にしましたが、実際はもっとたくさん繰り返した記憶があります。

公務員試験では「解く力」を身につけよう

公務員試験の勉強では、ただ目で解説を追うというのではなく、暗記項目なら自ら暗唱を繰り返したり、計算や解法が必要な問題は、紙に実際に計算や解き方のプロセスを自分で考えながら書き出すことが必要です。

一度はしっかりと解説・解答を読み込みます。そして、それを閉じて、自力で解き切る練習をします。きちんとやろうと思えば、1回目はかなりしんどいはずです。しかし、これを2回め、3回め、、、と繰り返していくうちに、時間も労力も短縮されるはずです。

多くの公務員試験では、十数科目から何十問という問題が出るのが一般的です。これをこなすには、「早く」「正確に」解く練習が絶対に必要です。この練習を、普段からの勉強に落とし込むことで、合格に必要な「解く力」の習得を目指しましょう。

自分の到達度を形に残そう

公務員試験では、ご自身が分かれば、どこでも良いし、何でも良いのですが、例えば問題番号の横に、画線法(「正」の字を使って数を数えること)で、自力で(解説を見ずに)解けなかった問題に印を書いておくのも良いと思います。

大半の問題は最初からできないと思うので、「正」の字の1画目を書くことになるでしょう。その後、2回め、3回め、、、と繰り返していくうちに、何度やってもできない問題には、「正」の字で2つ、3つと、自力で解けなかった回数がわかるようにしましょう。

こうしておいて、自分の理解度・到達度を形に残すことは、特に公務員試験では有効だと思います。何回も繰り返したあとで、直前期にどこから見直すか、やはり頻出かつ多くの印がついている所から取り組むのが有用だと思います。