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今回は、高卒公務員の倍率を取り上げます。
高卒公務員の倍率:国家公務員
まず、国家公務員の高卒程度の倍率を取り上げます。
国家一般職高卒は、事務区分と技術区分は地域試験、農業、農業土木、林業の各区分は全国試験です。
このうち事務区分はやはり倍率が高く、北海道や東北、九州など地方を中心に、10倍を超えるところもあります。低いところでも4~5倍といった倍率です。
その一方、技術区分は2倍未満という地域もあります。3~4倍で高いほうだといえます。このほか全国試験で行われる各区分は、2~4倍と言った倍率です。
税務職員は例年4~7倍の倍率ですが、沖縄など10倍を超える地域もあります。刑務官Aは2~6倍、刑務官Bは2倍未満~4倍といった倍率ですが、やはり沖縄は2ケタの倍率を示すことがあります。
入国警備官は全国試験です。例年5~6倍といった倍率です。皇宮護衛官は高卒の国家公務員のなかでも特に倍率が高く、10台後半~20倍近い倍率を示します。
裁判所事務官一般職高卒は、極めて高い倍率の公務員試験です。高等裁判所の管轄地域ごとに実施されますが、最も低い地域でも20倍弱、高いところでは100倍を超えることもあります。全国平均は40~50倍といった倍率です。
高卒公務員の倍率:地方公務員
地方公務員の場合、都道府県、政令指定都市、市役所、町村役場など、自治体の規模や地域によって大きく異なります。また、事務系と技術系でも異なりますし、一概にこれとはいえません。
それを踏まえて大雑把にいえば、高卒の地方公務員の倍率は、3倍以下なら低いほうだと思いますし、10倍を超えれば高いほうだといえます。2倍未満の区分もあれば、数十倍という倍率の区分もあります。
実際の倍率はどうなのか
ただし、高卒公務員の倍率の場合も、額面通り受け取る必要はなさそうです。大卒公務員であれば、いわゆる記念受験と呼ばれるような、ダメ元で受験したり、文字通り卒業の記念に受験したり、民間との掛け持ち受験という方が多く見られます。
高卒公務員で、このような見かけ上の倍率を押し上げてるだけの記念受験という方は、大卒公務員に比べれば少ないと思います。ただし、大学進学や民間企業との掛け持ち受験は存在しますし、公務員一本で本気で徹底的に勉強してきたひとの倍率というのは、名目上よりは下がるといえます。
高卒公務員の場合、裁判所事務官など一部の例外を除けば、国家公務員よりも地方公務員のほうが倍率が高めに出る傾向があります。逆に言えば、国家一般職大卒などは狙い目の採用試験といえます。