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今回は、高卒で公務員への転職を取り上げていきます。
最近では、高卒の方でも公務員に転職できるチャンスが大きく広がっています。国家公務員でも地方公務員でも、社会人の採用枠を増やす傾向が見られます。
これは、受験者にとって、転職先として公務員を狙いたい、高卒でも今までのキャリアを踏まえて公務員を目指したいという機会が増えていることを意味します。
高卒でも公務員に転職する方法はいくつもあります。チェックすべきポイントは、試験の種類です。
高卒で公務員へ転職できるルート
高卒で公務員に転職できるルートには、大きく分けて「一般枠の試験」「経験者採用試験」「社会人試験」があります。
一般枠の試験で転職
このうち、一般枠の試験とは、高卒の方でも受けられる、一般的な公務員試験を受けることです。公務員試験では、高卒程度、大卒程度などという「程度」は、試験内容を指す言葉であって、学歴要件とは別物です。
もちろん、学歴要件や年齢制限に引っかかれば、その採用試験は受験できません。しかし、公務員試験では、高卒程度、大卒程度といった試験であっても、学歴を必要としない採用試験がたくさんあります。
当然ながら高卒程度の公務員試験よりも大卒程度の公務員試験のほうが、年齢制限の幅は高めであり、おおよそ21~30歳未満という公務員試験が少なくありません。
このため、こうした年齢制限が緩めの公務員試験のうち、学歴要件が無い試験であれば、高卒であっても大卒程度の公務員試験を受験できるというわけです。
もちろん大卒程度の公務員試験ですから、試験内容やレベルはそれなりに大変ではあります。しかし、一般枠の試験なら転職者でも職歴が問われることは無く、高卒の方でも試験勉強をしっかり行うことで、実際に合格する方も出ています。
経験者採用試験と社会人試験
経験者採用試験は、地方公務員で幅広く見られる公務員試験です。国家公務員では、採用予定が生じた場合に限って実施されます。経験者採用試験は、大卒程度のものもあれば、高卒程度のものもあります。
社会人試験は、国家一般職(事務、技術、農業、農業土木、林業の5つの採用区分)、法務教官、皇宮護衛官、刑務官、入国警備官で、採用予定がある場合に実施されます。こちらは法務教官のみ大卒程度で、他の試験は高卒程度の採用試験です。
両者の違いですが、経験者採用試験は年齢制限が非常にゆるく、年齢制限が無い試験もあります。その一方、民間企業などでの職歴経験を受験資格に求める場合が多く見られます。
その一方、社会人試験は40歳未満という年齢制限があります。その代わり、職歴が特に問われることがありません。