国家一般職大卒(化学)

理系区分(職種)の公務員試験は、今回取り上げた試験内容も含め、ほぼ同じ試験対策で対応できます。理系公務員の参考書を一通り知りたい方は、当サイトでは一括して取り上げています。→理系公務員の参考書をおすすめします。

今回は国家一般職大卒の化学区分を取り上げます。

国家一般職大卒の1次試験では、全区分で択一式の基礎能力試験(教養試験)と専門試験が課されます。これに加え、行政区分では一般論文試験、行政以外の区分では記述式の専門試験も課されます。

ただし、1次試験の合否は、択一式の基礎能力試験と専門試験の結果によって決定されます。一般論文試験または記述式の専門試験は、1次試験合格者を対象として評定したうえで、最終合格者の決定に反映されます。

また、国家一般職大卒の2次試験では、人物試験が課されます。

択一式の基礎能力試験は全区分共通の問題で40問、択一式の専門試験は区分ごとに異なる問題で解答数40問(建築区分だけは33問)です(専門試験の総問題数は区分によって異なる)。

基礎能力試験は、全ての区分で共通問題が課されます。40問の全問解答制で、以下のように告知されます。

  • 【知能分野】27題:文章理解11、判断推理8、数的推理5、資料解釈3
  • 【知識分野】13題:自然・人文・社会13(時事を含む)

国家一般職大卒の基礎能力試験は、どの区分の方も、一般的な大卒公務員試験の教材に取り組むことで対応できます。

大卒公務員の教養試験(基礎能力試験)は、区分(職種)を問わず共通の試験内容が一般的です。教養試験対策(大卒)の参考書を一通り知りたい方には、まず先に大卒公務員の教養試験(基礎能力試験)をおすすめします。

専門試験(択一式)は以下の通りです。

44題出題、40題解答です。

必須問題計 36題
数学・物理 9題
物理化学・分析化学・無機化学・有機化学・工業化学 27題
選択問題 計 4題
次の8題から4題選択
生物化学 4題
化学工学 4題

専門試験(記述式)は以下の通りです。

必須問題 1題
化学に関連する領域

国家一般職大卒の2次試験では、人物試験が課されます。これは面接試験(個別面接)です。

国家一般職大卒の場合、国家総合職と同じように、合格=採用ではありません。国家一般職大卒の合格者は、「官庁訪問」というプロセスを経て、具体的に採用機関からの内定を自ら勝ち取る必要があります。

国家一般職大卒の官庁訪問では、国家総合職とは異なるルールが設定されます。このルールは国家一般職大卒の合格者なら、全ての区分に適用される共通ルールです。