経済政策(専門記述対策/国総)

ここでは、国家総合職(経済区分/政治・国際区分)における経済政策の記述対策を取り上げます。

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1、「井堀利宏 経済政策 新世社」は、経済学の第一人者で国家総合職の試験委員経験者・井堀氏による教科書です。本書は、マクロ経済学・ミクロ経済学それぞれの経済政策の内容を1冊で総復習できる良書であり、今回取り上げる公務員試験ならどなたにもおすすめできます。

2.国家総合職の経済政策の記述式試験委員の経験者を見ると、労働経済学の大竹文雄氏、金融論の斉藤誠氏は、どちらもマクロ経済政策からの専門領域を持つ経済学者が選ばれています。

大竹氏は、「中谷巌 入門マクロ経済学 日本評論社」の演習書「大竹文雄 スタディガイド入門マクロ経済学 日本評論社」の著者、斉藤氏はマクロ経済学の基本書「斉藤・岩本・太田・柴田 マクロ経済学 (New Liberal Arts Selection) 有斐閣」の共著者として知られています。

国総の経済政策(記述式)は、経済理論の知識を前提にして個別の課題への解決能力を問う科目といえます。国家総合職の記述対策では、試験委員の著作を読んでどのような分野に関心があるのかを知ることが必須といえます。

実際に経済政策の過去問を見ると、大竹氏の分野からは課税理論など、斎藤氏の分野からは資産バブルなどと、出題分野がはっきりしています。経済政策はマクロ経済学からの出題が頻出ということもあり、これらの対策をしっかり行うべきです。

大竹氏の「大竹文雄 スタディガイド入門マクロ経済学 日本評論社」はマクロ経済学の演習書として使う方も多いと思います。「斉藤・岩本・太田・柴田 マクロ経済学 (New Liberal Arts Selection) 有斐閣」は相当なページ数の本ですし、経済学の基本書を別途使っていれば、本書は斎藤氏が書いた部分だけを読めば十分だと思います。

また、国家総合職・経済区分の過去問は人事院に請求できます。これを機会に、一般には入手が難しい記述式試験の過去問を揃えておくと良いでしょう。