警視庁警察官1類は、警視庁の大卒程度の警察官採用試験です。
このうち、教養試験は50問・全問解答制で、出題範囲は以下の通り告知されます。
- 〈知能分野〉 文章理解、判断推理、数的処理、資料解釈、図形判断(判断推理に含まれます)
- 〈知識分野〉 人文科学、社会科学、自然科学、一般科目(国語、英語、数学)
実際の科目別出題数を、一般的な公務員試験にあてはめると以下の傾向を示します。
知能分野(一般知能)は24問です。
- 数的推理、判断推理:判断推理(図形判断を含む)9、数的推理5の合計14問。
- 文章理解:現代文6、英文2、古文は出ません。合計8問
- 資料解釈2
知識分野(一般知識)は26問です。
- 人文科学12:日本史2、世界史2、地理2、文学・芸術1、思想・倫理1、国語2、英語2
- 社会科学9:政治・法律(法学)4、経済2、社会3
- 自然科学5:数学1、物理1、化学1、生物1、地学1
警視庁警察官1類は、知能分野と知識分野がほぼ5割づつです。現代文や人文科学が多く、自然科学が少ない傾向があります。社会科学は、時事対策をしっかりと加味することも重要です。
警視庁警察官1類の採用試験は、他の道府県の警察とは異なる出題傾向が見られるものの、出題範囲や難易度自体は標準的な大卒警察官の試験勉強で対応できます。
警察官(大卒程度)の教養試験について、何を使ってどのように勉強すれば良いのかに関しては、警察官・消防官の教養試験対策(大卒)で具体的な教材を挙げながら説明しています。参考になさってください。
このほか、1次試験では、国語試験、論文試験の筆記試験が課されます。
国語試験は、漢字試験(読み・書き)です。読み・書きを30題ずつ60題20分で実施され、例年6割できれば概ね合格といえます。
漢字試験は警視庁では大卒程度の1類、高卒程度の3類とも課されており、どちらも漢検2級程度が目安とされています(1類のほうがより踏み込んだ難問が多めです)。警察官採用試験 漢字力7日間トレーニングや漢検の教材を使った学習をおすすめします。
このほか、身体検査、適性検査が1次試験、2次試験ともにそれぞれ課されます。2次試験では体力検査、面接試験も重要です。