警察官の採用試験は、都道府県ごとに行われ(東京都は警視庁)、大卒程度と高卒程度に分かれます。男性・女性で分けて実施されますが、性別によって試験内容が違うということはありません。
ここでは、高卒程度の警察官の採用試験について取り上げます(東京都の高卒警察官については、警視庁警察官3類をご覧ください)。
高卒程度の警察官採用試験は、多くの自治体は9月または10月に実施しています。このほか、5月など他の時期に行う自治体もありますし、年に複数回実施する自治体もあります。
教養試験(択一式)は、全問解答制・50題という自治体がほとんどで、概ね以下の傾向が見られます。
- 数的推理、判断推理14問:判断推理(高卒)(課題処理ともいいます)9、数的推理(高卒)(数的処理という場合もあります)5
- 文章理解(高卒)7問:現代文4、英文2、古文1
- 資料解釈(高卒)2
- 社会科学(高卒)9:政治5、経済2、社会2
- 人文科学(高卒)11:日本史2、世界史2、地理3、文学・芸術1、国語3
- 自然科学(高卒)7:数学1、物理1、化学2、生物2、地学1
自治体によっては数的推理・判断推理の空間・図形分野を空間把握、図形判断など独立した科目として扱う採用試験もありますが、これらは数的推理・判断推理の試験勉強で対応できます。また、時事問題は社会科学に含んでいます。
警察官高卒の教養試験の試験対策については、高卒程度公務員の試験勉強で対応できます。一般的な高卒公務員の教材を使えば十分通用します。
高卒程度公務員の教養試験(基礎能力試験)について、何を使ってどのように勉強すればよいのかについては、高卒公務員の参考書 教養試験(基礎能力試験)で一括して取り上げています。試験勉強のメインとなる教材を具体的に知りたい方は、参考になさってください。
高卒程度の警察官採用試験の作文対策は、警察官の作文試験(高卒程度)で実際の出題例を掲載しつつ、傾向と対策を解説しています。