今回は大卒公務員の参考書のうち、計量経済学を取り上げます。計量経済学は国総・経済区分の択一式試験で「統計学・計量経済学」として5問出ます(選択解答)。理系公務員では出題されることも多い科目ですが、地上・国一・市役所大卒の事務系・行政系区分で出ることは無い科目です。
計量経済学の参考書には、以下のものをおすすめします。計量経済学も統計学同様に、経済学を習得後に着手することをおすすめします(以下のリンクは、それぞれの名称によるアマゾン(Amazon.co.jp)の検索結果ページを含みます)。
1.「山本拓 計量経済学 新世社」は公務員試験の計量経済学では定番中の定番です。過去問演習と併用して各項目の解法を理解しておけば十分です。過去問や問題集で見たことがないような、理論的な根拠の記述に深入りする必要はありません。
「山本拓 計量経済学 新世社」は多くの大学で基礎~標準的なテキストとして採用されることが多い教科書です。国家総合職ではメインの参考書として使える、バランスの良いスタンダードな良書としておすすめできます。
2~3は入門書です。山本拓「計量経済学」を挫折した方や計量経済学の全くの初学者の方は、「2~3のうちどちらか→1に取り組む」というコースをおすすめします。
2「伴金美・中村二郎・跡田直澄 エコノメトリックス 有斐閣」は専門書の割には厚くなく、3「鳥居泰彦 はじめての統計学 日本経済新聞社
」も豊富な具体例と練習問題で初歩から理解できる良書です。どちらも数学の知識が無い状態からスタートできる導入本ですし、好みでどちらか1冊を選ぶと良いでしょう。
4.「白砂堤津耶 例題で学ぶ初歩からの計量経済学 日本評論社」はより実践的な参考書です。計量経済学はやはり計算が必要な科目です。1の「山本拓 計量経済学 新世社
」を習得後に過去問演習でつまづいた場合、解法の駆使が学べる補強型参考書としておすすめできます。