海上保安大学校/海上保安学校/気象大学校の作文試験

今回は、海上保安大学校、海上保安学校(特別含む)、気象大学校の作文試験の傾向と対策を取り上げます。

海上保安大学校の過去の作文試験の課題には、「明日の社会のために自分ができること」などの出題例があります。

海上保安学校、海上保安学校(特別)の作文試験の直近の試験問題(課題)は、以下の通りです。字数・時間はどれも600字・50分でした。

  • 社会生活でのルール(規律や規則)について思うこと(5月特別)
  • 国民が期待する公務員像について
  • 社会人としてのマナーについて思うこと。
  • 私の誇れること。

気象大学校の過去の作文試験の課題には、「自然の開発と保護について思うこと」などの出題例があります。

海上保安大学校、海上保安学校(特別含む)、気象大学校とも、例年600字・50分という形式で課す場合が多く見られます。もちろん、年度によって変更される可能性もゼロではありません。受験年度の受験案内(試験案内)は必ず確認しましょう。

海上保安大学校や海上保安学校の作文試験では、望ましい公務員のあり方、社会のルールやマナーといった社会規範、社会に対して自分ができること、自分自身の誇りといった、社会通念上の倫理的な課題や責任感に関して考えを問う課題が頻出といえます。

その一方、気象大学校では、自然開発と自然保護など、自然開発・環境・自然事象・科学技術などの分野を取り上げつつ、課題に対する考え方を通じて人間性を確かめる問題が多いといえます。

これらのどの試験の場合でも、高卒程度の国家公務員の作文試験として、漢字や送り仮名の間違い、間違った表現や日本語としておかしな言い回しは必ず減点されます。また、適切に段落を分けているか、文章の構成は妥当かといった点も重要な評価基準です。

もちろん、形式的な面だけでなく、内容的な面も評価の対象となります。矛盾した記述は必ず減点の対象になりますし、課題に対してズレること無く的確な論述になっているかどうか、あるいは、一貫性のある記述かどうかがとても重要です。根拠を示したり、具体例を交えるなど、記述に説得力を持たせていれば好評価につながります。

このような、高卒公務員の作文試験に見合った適切な合格答案を作成する方法は、独学でも非常に優れた参考書を用いることで、十分に習得することが可能です。当サイトでは、高卒公務員の参考書 作文試験のなかで、具体的な参考書を取り上げながら高卒公務員の作文対策の進め方を説明しています。

また、当然ながら作文試験の書き方やそのノウハウを習得するだけでなく、実際の過去問に接してどのような課題がよく出ているのかを知り、過去問を題材に実際に書いてみる練習を行うことも必要です。

高校生や予備校生の方は、書いた答案を添削してもらう機会を設けることをおすすめします。そういった機会が得られない方でも、時間を測って実際に書く練習を行い、自己分析で形式面・内容面ともにしっかり見直すだけでも、学習効果はあります。

なお、海上保安大学校、海上保安学校、気象大学校とも、各機関自身が過去問を公開したり配布を行うといったことは行っていません。これらの過去問を入手するには、人事院への請求制度(有料)を使うか、市販の教材を購入するかの方法が挙げられます。

これについては、作文試験に限らず、海上保安大学校/海上保安学校/気象大学校の過去問の入手方法という記事で一括して取り上げています。