海上保安大学校/海上保安学校/気象大学校の過去問の入手方法

海上保安大学校、海上保安学校(特別含む)、気象大学校の過去問に関しては、いずれも各機関自身が試験問題を公開したり配布することはありません。

その一方、これらの試験では、人事院が人事院開示請求電子申請システムの窓口という受付窓口を設けており、有料で過去問題の請求を受け付けています。人事院では保存状況や残部数にもよりますが、数年分の過去問を請求することができます。

ただしこれは、受験生へのサービスというよりも、国の情報公開制度の一環として受け付けるものです。このため、手数料が結構かかりますし、すぐに届くとは限らず、請求から入手まで1ヶ月以上かかることも珍しく無いことに留意しましょう。

また、作文試験の問題を請求しても、模範解答などがあるわけではありません。択一式試験の過去問も請求できますが、詳しい解法などの解説がつくことは無い点にも注意してください。

なお、海上保安大学校および海上保安学校の公式サイトでは、一般に以下の書籍が販売されていると告知しています。これらの本を推奨するものではありませんが、参考のため掲載されています。

(以下のリンクは、それぞれの名称によるアマゾン(Amazon.co.jp)の検索結果ページを含みます)

気象大学校については、公式サイトでも特に市販の書籍を列挙するということは行っていません。独学の方で人事院への請求以外に過去問を入手できる市販の教材としては、上記と同じ「大学入試シリーズ 海上保安大学校・気象大学校 教学社」のみだと思います。

これらのうち、「海上保安大学校・海上保安学校採用試験問題集 その傾向と対策 成山堂書店」や「大学入試シリーズ 海上保安大学校・気象大学校 教学社」は、人事院への請求以外の方法で、手っ取り早く試験問題を入手出来ますし、作文試験以外の筆記試験に関しては、ある程度解き方の解説や正答を掲載している本試験問題集として、十分おすすめできます。

公務員試験では過去問を早めに確認することは基本中の基本です。どの分野がどの程度まで出ているのか、その問い方や選択肢も含め、どこまで勉強すべきかという大きな目安となります。人事院への請求が間に合わない場合でも、市販の教材でしっかり確認すべきでしょう。

作文試験については市販の教材でも問題のみ(あるいは模範解答のみ)の掲載にとどまっており、詳しい解説がついた過去問ベースの教材は入手困難です。しかし、独学でもかなりの程度まで作文試験対策を進めることは可能です。これについては、海上保安大学校/海上保安学校/気象大学校の作文試験で説明しています。