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ここでは、福祉(社会福祉)全般の参考書を取り上げます(以下のリンクは、それぞれの名称によるアマゾン(Amazon.co.jp)の検索結果ページを含みます)。
福祉(社会福祉)全般の参考書
福祉(社会福祉)では、「公務員福祉職・心理職の合格知識」は、長い間改訂されておらず、法改正や統計など内容が古い点は、各自で書き込むなり訂正・補完が必要ではあります。また、本書だけでは全く足りず、入門書・導入本と割り切るべきです。
しかし本書は、福祉系・心理系の公務員試験に特化した唯一の市販教材として、根強い人気を誇ります。福祉系・心理系公務員試験の傾向と相性が非常に良く、「公務員試験ではどういう問題がどういう形で問われるのか」を知ることができる貴重な教材として、随時携行しておきたいおすすめの良書です。
メインテキストとしては、「社会福祉士(・精神保健福祉士)国家試験受験ワークブック」(「社会福祉士・精神保健福祉士国家試験受験ワークブック(共通科目編)」および「社会福祉士国家試験受験ワークブック(専門科目編)
」)をおすすめします。
これに加え、国総や家裁の高度な出題の対策には、「社会福祉学 (New Liberal Arts Selection) 有斐閣」を追加すべきです。他の公務員試験の方も、記述対策や参照用参考書として追加して良いと思います。
「ワークブック」が合わなかった方は、「福祉教科書 社会福祉士(・精神保健福祉士) 完全合格テキスト」(「福祉教科書 社会福祉士・精神保健福祉士 完全合格テキスト 共通科目」および「福祉教科書 社会福祉士 完全合格テキスト 専門科目
」)に替えても良いでしょう。
時間的な余裕が無い方は、メインテキストを「見て覚える!社会福祉士国試ナビ」または「社会福祉士国家試験のためのレビューブック
」に替えても良いでしょう。これらは網羅性は劣りますが効率性を優先し、択一式に向いているインプット型教材です。
メインの問題集としては、「社会福祉士国家試験過去問解説集」と「社会福祉士国家試験模擬問題集 中央法規」の合計900問を、理想的な演習量としておすすめします。
なお、「書いて覚える! 社会福祉士国試ナビ穴埋めチェック」は、択一式の即答力を鍛えるのに最適な即答型問題集としておすすめできます。
一問一答問題集には「社会福祉士(・精神保健福祉士)国家試験過去問 一問一答+α」(「社会福祉士・精神保健福祉士国家試験過去問 一問一答+α 共通科目編」および「社会福祉士国家試験過去問 一問一答+α 専門科目編
」)をおすすめします。これが合わなかった方には、「U-CANの社会福祉士これだけ!一問一答&要点まとめ
」に替えることもありかと思います。
要点整理型参考書としては、「らくらく暗記マスター 社会福祉士国家試験」をおすすめします。
ここまで、福祉(社会福祉)全般の参考書を取り上げました。このうち、メインテキスト、問題集、一問一答問題集は必ず取り組むべき教材です。他の合格知識・導入本・即答型問題集・要点整理型参考書は、頻出事項の確認や知識の総整理に有益ですし、必要と感じれば追加することをおすすめします。
なお、国総・家裁以外の方でも、「社会福祉学 (New Liberal Arts Selection) 有斐閣」や「新・社会福祉士養成講座
」シリーズは、学習経験が無い科目の攻略、苦手科目のやり直し学習、調べ物的な参照用参考書、記述対策の論点整理など、さまざまな用途を考慮した上であれば、追加しても良いと思います。
福祉系科目の参考書(国総、家裁)
国家総合職(人間科学)では社会福祉総論、社会福祉各論、福祉計画論、地域福祉論、家庭裁判所調査官補・総合職大卒では1次試験で社会福祉学概論、社会福祉援助技術、地域福祉論、2次試験で社会福祉援助技術、児童福祉論、高齢者福祉論が出題科目にあります。
これら国総・家裁の福祉系科目には、まずは今まで述べてきた福祉(社会福祉)全般の学習が必要ですし、「社会福祉学 (New Liberal Arts Selection) 有斐閣」を追加して読み込むことをおすすめします。
また、中央法規の科目別テキストである「新・社会福祉士養成講座」シリーズから該当科目に取り組むことをおすすめします。どれに取り組めばよいかの目安は、以下のとおりです。
- 社会福祉総論、社会福祉学概論→社会福祉士の旧・社会福祉原論に該当する科目(新・社会福祉士養成講座 現代社会と福祉
、新・社会福祉士養成講座 福祉行財政と福祉計画
。新・社会福祉士養成講座 福祉サービスの組織と経営
の一部)や社会福祉全般の概説書(「社会福祉学 (New Liberal Arts Selection) 有斐閣
」)
- 社会福祉各論→社会福祉総論・福祉計画論・地域福祉論以外の社会福祉の各科目(新・社会福祉士養成講座 高齢者に対する支援と介護保険制度
、新・社会福祉士養成講座 障害者に対する支援と障害者自立支援制度
、新・社会福祉士養成講座 児童や家庭に対する支援と児童・家庭福祉制度
など)
- 福祉計画論→新・社会福祉士養成講座 福祉行財政と福祉計画
- 地域福祉論→新・社会福祉士養成講座 地域福祉の理論と方法
- 社会福祉援助技術→新・社会福祉士養成講座 相談援助の基盤と専門職
、新・社会福祉士養成講座 相談援助の理論と方法
、新・社会福祉士養成講座 福祉サービスの組織と経営
、新・社会福祉士養成講座 社会調査の基礎
。このうち「社会調査の基礎」は、社会福祉士国家試験の社会福祉援助技術のうち「社会調査法」に該当します。
- 児童福祉論→新・社会福祉士養成講座 児童や家庭に対する支援と児童・家庭福祉制度
- 高齢者福祉論→新・社会福祉士養成講座 高齢者に対する支援と介護保険制度
国総・家裁の方は、これら科目別テキストにも必ず取り組んで、専門試験にしっかりと備えることをおすすめします。