防衛省専門職員の面接試験は2次試験で実施されます。面接官3人程度、書記官(記録係)と思われる方が1人で、個別面接が20分程度という、一般的な公務員試験の面接試験の形をとっています。
防衛省専門職員の面接試験でも、質問事項は一般的な公務員試験と同じです。志望動機、学生時代に学んだこと、高校・大学での部活・クラブ活動・サークル・留学経験の有無などです。
公務員試験の面接試験では、面接カードに書いたことは必ず問われます。それは防衛省専門職員でも変わりません。面接カードはなるべくスペースを埋めるくらい書くことが当然です。
また、面接カードは別の紙に下書きをしたうえでよくよく考慮を重ね、突っ込んでほしいことを書く、突っ込まれても答えられないことは書かないのが基本です。
それと同時に、書いたことから突っ込まれることが予想される質問とそれぞれの回答を自分なりにまとめておくことをおすすめします。オリジナルの想定問答といえるものですが、当然その通りにはいかないものですから、ある程度の柔軟性を持ったものを準備しましょう。
また、ある質問をして回答したら次の質問へ、とは限らず、最初の回答を受けて更に突っ込んだ質問をされます。学生時代の経験を通じて得たもの、良かったこと・悪かったこと、何を感じたか、といったことを自分の言葉で言えるよう準備しましょう。
もちろん、面接カードがすべてとは限りません。後述する参考書を参照して、よく聞かれる質問をひととおり確認しておくことも望ましいといえます。
防衛省専門職員の採用面接
防衛省専門職員は防衛省独自の試験であるため、国家総合職や国家一般職に見られる官庁訪問はありません。その代わり、防衛省専門職員の最終合格者は、防衛省の採用予定機関が実施する採用面接を受けることが必要です。
この採用面接は、面接官3~4人と書記官と思われる方1人に対する個別面接です。所要時間は2次の面接試験よりも多めで、30分程度です。
採用面接の質問内容は、2次面接よりは明らかに突っ込んだことを聞かれますし、当該機関でどのように寄与するつもりかなど、予想しにくい質問もあると思います。防衛省専門職員では、ここが実質的な山場といえます。
採用面接ですから、併願先の状況や他が受かったらどうするのかといったことを聞かれますし、大学のゼミや研究室はどんな内容か、休日の気分転換はどう過ごすつもりか、といった、人間性や適性を試すような質問が多いといえます。
また、公務員試験でよくあるのは、「聞きたいことはありますか?」と逆に受験生に質問することです。志願先への意欲や関心を試す意味もありますし、臨機応変な応答能力を評価する質問でもあります。
ここで給与や休日といった待遇面の質問をするのはどうかと思います。現職の職員の方々に、仕事をしていてやりがいを感じるのはどんな点ですか?、あるいは、どういった人材が好ましいのか好ましくないのですか?といったことを聞いてみるのも良いでしょう。
防衛省専門職員の面接試験は、2次試験は一般的な公務員試験に近く、採用面接は官庁訪問に近い傾向があります。防専の方には、面接試験、官庁訪問の参考書(大卒程度公務員)でも紹介した地方上級・国家一般職向けの面接試験・官庁訪問の参考書があると、公務員試験の面接試験特有の傾向や知識を頭に入れておけます。