公務員試験ガイド

公務員試験の参考書は、中古本と新品どちらが良いか?

公務員試験の参考書は、なるべく中古本よりも新品のほうが良いと思います。公務員試験では、何年度版という形で、毎年改訂されて新品が出る参考書も、多くみられます。

特に、初めて公務員試験を受験する方が、参考書を取りそろえる場合は、新品をおすすめします。出費を抑えるために、中古本を入手する方も多いですが、1回目の公務員試験では、あまりおすすめしません。

これとは逆に、2回目以降、公務員試験に再挑戦する方の参考書は、時事問題、法改正、判例、統計や各種データなどに左右されにくい科目に関しては、1~2年くらい過去の過去の中古本なら、私用を継続してよいと思います。

公務員試験の参考書は新品がおすすめ

個人的には、公務員試験に何度目の挑戦でも、毎年改訂される参考書なら、改訂される必要があって改訂されるわけですし、直近の頻出傾向を踏まえて、特に過去問ベースの参考書なら、どの科目でも、新品に買い替えます。

また、毎年改訂されていない参考書の場合、最新版と直近の旧版の間に数年間の間隔があれば、やはり新品を選ぶべきです。中古本は、最新の頻出項目や、受験年度に近い過去問に取り組めない点は、留意すべきです。

公務員試験の参考書で、中古本ではなく、新品を使うべき最大のメリットは、最新の頻出項目と過去問演習ができる点にあります。やはり、受験年度に近い過去問に当たることは、試験勉強の重要なポイントだと思います。

参考書を買うタイミングは?

公務員試験の参考書を買うタイミングは、必要と思ったその時に購入すべきです。次年度版が未発売だったり、毎年改訂されるわけではない参考書の場合は、その時点で、入手可能な最新版を購入しましょう。

今年受験の方で、必要な参考書があったときに、すでに来年度版が出ている場合は、来年度版で構いません。逆に、今年度の改訂がされてない場合は、入手可能な範囲で最新の過年度版で構いません。

公務員試験の参考書は新品が望ましい

公務員試験の参考書は、なるべく新品が望ましいと思います。ほんの1~2年の差と思われるかもしれませんが、中古本では、その1年の差で、収録問題(過去問)や頻出項目へのウェイトの置き方が違ってきます。

知能分野(一般知能)

公務員試験の参考書で、新品ではなく、中古本でも通用しやすいのが、知能分野(一般知能)です。勉強すべき事柄が、毎年のように変わることはなく、何年度版でないといけないということはありません。

ただし、試験範囲=勉強すべき事柄が不変でも、力を入れるべき事柄=最重点項目は、1~2年くらいならともかく、あまりに何年も前の中古本では、ウェイトの置き方が、新品とは異なってくると思います。

過去問ベースで勉強すべき公務員試験なら、特に、志望先がはっきりしている方なら、知能分野であっても、最新版で新品の参考書を使って、直近の頻出項目を踏まえた勉強が望ましいといえます。

知識分野(一般知識)

知識分野(一般知識)は、知能分野(一般知能)に対して、もっと時事的な動向に左右されやすい分野です。特に、政治、経済、法律、時事などが出る社会科学の参考書は、新品が必須といえます。

人文科学の参考書も、特に公務員試験では、日本史や世界史は近現代史が頻出です。地理に関しても、地域情勢、貿易、地震、気候変動など、直近の話題に関連する項目から出やすく、最新版の参考書をおすすめします。

一見すると、時事問題から最も遠いのが、自然科学といえます。ただし、生物、地学、物理、化学のどれをとっても、最近の発見や話題、タイムリーな出来事に関わる出題も多く、中古本で良いとはいえません。

法律科目

公務員試験で新品の参考書が望ましい科目というと、法律科目です。例えば、憲法は戦後一度も改正されていませんが、判例や関連法規に絡めた出題があり、時事的要素に大きく左右されます。

このほか、民法、行政法、刑法、労働法、商法といった法律科目は、法改正、関連法規、判例など、毎年のタイムリーな出来事が反映されるため、中古本はなるべく避け、新品の参考書をおすすめします。

経済・行政科目

経済原論(経済理論)・経済学(ミクロ/マクロ)、財政学など、経済科目に関しても、財政政策、金融政策、税制改正、国際経済、財政事情といった、時事的な動向に反映されがちです。

経済科目は、毎年のように基礎理論で学ぶべき事柄が変わるわけではありません。ただし、公務員試験で出る問題でいえば、過去問ベースの参考書は特に、中古本ではなく、最新動向を反映した新品を用意すべきと思います。

政治学、行政学、社会学、国際関係、社会政策、経営学といった、行政科目に関しても、最新の政治・経済・国際・福祉にかかわる時事問題が影響しています。やはり新品の参考書が望ましいと思います。

まとめ:公務員試験の参考書は新品が確実

公務員試験の参考書で、新品が必要なのは、最新の法改正や判例、統計・データ、重要な出来事などはもちろんですが、そうではない科目であっても、直近の頻出項目や過去問に当たることが大きいと思います。

試験範囲が大きく変わることの無い公務員試験で、中古本が使えないわけではありません。ただし、最新の過去問が演習できて、どの頻出項目に重点を置いた構成になっているかは、新品の参考書が確実に優っています。

結局のところ、公務員試験の参考書で新品か中古本かと言われれば、絶対に落ちたくないなら新品を使うに越したことは無いと思います。中古本だからダメとは思いませんが、新品の参考書が良いのは確かだと思います。

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