地方上級、市役所上級、特別区、国家一般職のおすすめの参考書といえば、「スー過去」(新スーパー過去問ゼミ)です。教養科目、専門科目とも、全ての科目で、これを揃えれば十分だと思います。
スー過去は、「過去問集」と呼ばれる、インプット(基礎知識や解法)と、アウトプット(過去問)が一体となった、オールラウンド型の参考書です。これ1冊で全くの初歩から本試験まで使える、メイン教材です。
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スー過去
スー過去は、科目別・分野別に出版される、過去問集の定番です。地方上級、市役所上級、特別区、国家一般職だけでなく、国税、財務、国立大学法人、労基、裁判所事務官など、上級・大卒程度の公務員試験におすすめの参考書です。
本書は、「新スーパー過去問ゼミ」シリーズであり、頻繁に改訂されて「新スーパー過去問ゼミ」+「(バージョン番号)」というタイトルになっています。
ただし、全科目が同じバージョンで出揃うわけではなく、科目によっては、最新のバージョン番号が異なるものもあります。中には、数年間改訂されてない科目もありますが、各科目における最新版の購入がおすすめです。
ここで紹介している「スー過去」は、一般的な上級・大卒程度の公務員試験に対応します。初級・高卒程度・社会人試験向けの「初級スー過去」や、「大卒程度 警察官・消防官 スー過去」とは異なる点に、注意してください。
この参考書は、教養科目と専門科目で、以下のラインナップがあります。
- 教養科目
- 社会科学、人文科学、自然科学、判断推理、数的推理、文章理解・資料解釈
- 専門科目
- 憲法、行政法、民法Ⅰ、民法Ⅱ、刑法、労働法、政治学、行政学、社会学、国際関係、ミクロ経済学、マクロ経済学、財政学、経営学、会計学、教育学・心理学
スー過去は、重要科目で最低5周、マイナー科目は出来れば3周こなせば、十分と思います。もちろん、絶対的な目安はありません。理解不十分と思った科目は10周以上、十分に理解しつくした科目なら2~3周かもしれません。
何周という絶対は無いですが、一応の目安としては、問題を見て的確な解法がパッと浮かぶほどに、飽きてくるくらいまでやればしめたものです。その後は、過去問題集として「過去問500」をおすすめします。
スー過去を、飽きるほどに理解したと思ったら、理解した知識や解法を実際に駆使できるかどうか、過去問題集(過去問演習書)をやってみると良いでしょう。こうした用途の過去問題集には、過去問500がおすすめです。
過去問500
「過去問500」は、最新の過去問を科目別に収録した、過去問演習書とも呼ばれる、おすすめの過去問題集です。公務員試験別に出版され、直近の科目別出題数や出題内容の内訳も分かります。
※過去問500について、本来おすすめできる使い方は、後で詳しく説明します。
その一方、本書は解説が詳しく、試験範囲を隅々まで解けるため、おすすめなやり方では無いですが、何も勉強してこなかった方で、本試験まで1~3か月も無い方が、最低限の勉強するのに向いてますし、適切な選択肢だと思います。
過去問500のラインナップは、以下の通りです。
- 国家総合職 教養試験 過去問500
- 国家総合職 専門試験 過去問500
- 国家一般職[大卒]教養試験 過去問500
- 国家一般職[大卒]専門試験 過去問500
- 国家専門職[大卒]教養・専門試験 過去問500
- 地方上級 教養試験 過去問500
- 地方上級 専門試験 過去問500
- 東京都・特別区[Ⅰ類]教養・専門試験 過去問500
- 市役所上・中級 教養・専門試験 過去問500
過去問500は、基本は「同じページの上部に問題、下部に解説」、問題文や解説が長い問題は「見開きで左ページに問題、右ページに解説」という構成です。このため、使い勝手に優れ、一目で知識や解法を把握できます。
この過去問題集は、網羅性の高さと使い勝手の良さから、直前期に過去問をガンガン解くことで、試験問題を早く正確に解く力が身につく良書といえます。目安としては、本試験まで2~3か月前から始めると良いでしょう。
「過去問500」は、スー過去で一通りの実力を付けた後、それが実際に通用するか否か、目先を変えて自分の実力を測るのに最適です。スー過去を飽きるほど理解しきった方なら、すぐスムーズに解き進められると思います。
勉強期間の目安
今回見てきたように、地方上級、市役所上級、特別区、国家一般職なら、本試験までに、「新スーパー過去問ゼミ」から「過去問500」がおすすめの参考書と思います。
この勉強だと、本試験まで半年~1年あれば十分ですし、教養試験のみ(専門試験が課されない)なら、半年未満でも十分な方が少なくありません。
その一方、本試験まで1か月も3か月も無いという方は、「過去問500」に絞るというのも、おすすめはしませんが、やり方としては十分にありだと思います。